マエストロ・フェネル、研究の集大成
正直なところ、演奏は「あれれ?」というところも多い。 第2組曲など、トロンボーン大爆裂のせいで、だいなしである。 しかし、このアルバムにはフェネルさんの吹奏楽への思いや、ここに収められている「吹奏楽の古典」の研究の成果が、見事に収められている。 第1組曲を例にとって見れば、 イーストマンでのモノラル録音から、歴史的名盤であるクリーブランドシンフォニックウインズとのもっとも初期のデジタル録音盤、そして東京佼成ウインドオーケストラとの1983年のライブ録音に続く、この新盤だ。 また、氏は、録音だけでなく、この曲をライヴでも何度か演奏している。 それらを通して聴いてみると、フェネルさんのこの曲に対する思い、研究の答えが変化していることが分かる。研究の総決算としては演奏がイマイチかもしれないが、答えはきっと、ここにあるのだ。 その意味でこの録音は、はずすことのできない貴重な音源となるのではなかろうか。 私の所属楽団は2005年2月の演奏会で第1組曲を演奏するが、この演奏を参考にしながら、編成を絞って取り組むつもりである。
フェネルのこだわりの1枚
フェネル氏がなるべくオリジナルに近い楽譜をチョイスして、作曲者の指定した人数で演奏するというCD。 現在出回っている楽譜には色々手が加えられている。 各楽器1名づつで演奏する形態の事をウインド・アンサンブルという(普段我々の演奏している形態はシンフォニック・バンドと呼ばれる)が、人数が少ない分、より繊細な響きになる。 でも、音の厚みは薄くなる。 これが良いか悪いかは好き好きであるが、当時こうやって演奏されてだろう・・・という演奏が聴ける貴重なCDだと思う。
インディペンデントレーベル
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